FXでの利益が増えてきて、FXでの法人化を検討されている方もいらっしゃるのではないかと思います。FXで法人化というとなかなかイメージはできませんが、法人化することによって様々なメリットがあります。FXで法人化すると税金でのメリットやその他メリットデメリットがありますが、具体的にどのようなことが変わるのでしょうか。解説していきます。
■FXで法人化すると税金はどのように変わるか
FXで法人化を行うと、税金は個人の所得税から法人税に変わります。もともと個人で行っている場合にはFXの利益は「利益を確定した段階」で「雑所得」として計上することになっています。また国内取引所で行った取引に関しては、一律で利益に対して20.315%の所得税と住民税がかかることになります。海外の取引所を通した場合には、累進課税制度が取られています。これが、法人化することによって個人の所得税ではなく、法人税として課税されることになります。法人税は一定税率であり、普通法人であれば23.4%の税金がかかることになります。
■FXで法人化するメリット
FXで法人化するメリットには次のようなものがあります。
・最大のレバレッジが高くなる
個人での取引よりも法人で取引した方が、最大のレバレッジが高くなります。これは個人での取引におけるレバレッジが25倍と定められていますが、法人だと50~100倍でも問題ないため、25倍以上のレバレッジをかけたい場合には法人にするとよいでしょう。
・他の事業との損益通算が可能
個人の所得税においては雑所得になるため、他の事業との損益通算ができませんでした。しかし、法人になるとすべての事業での利益を通算して法人税の計算を行うので他の事業との損益通算が可能になります。
この他にもFXにかかる経費を落とせることで節税対策になったり、社会的な信用が高くなることもメリットとしてあげられます。
■法人化のデメリット
一方でデメリットもあります。デメリットとしては、次のようなものがあります。
・含み益も利益となる
まず個人の場合には所得とカウントされるのは利益が確定した時です。しかし、法人の場合には決算期における含み益も利益として計算するのでその分税金が高くなる可能性があります。
・資金の自由度が落ちる
個人の場合には個人で持っているお金であればいくらでも使うことができました。しかし、法人になると、プライベートとのお金は分ける必要があるのでその分資金の自由度が下がってしまいます。
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FXで法人化すると税金はどう変わる?メリット・デメリットなど
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