ファクタリングとは企業や事業主が売掛金を第三者である者に割引をして売ることによって資金調達がよりスムーズにできるという制度になります。
では今回は簡単にファクタリングについて確認してみましょう。
そもそも売掛金とは債権の一種で契約金をかわし商品を納品して請求書を発行すると発生するものになります。商品を納品した企業や事業主に商品買った側が代金を支払って売掛金はなくなります。しかし商品を納品してから実際に代金が手元に来るまでタイムラグが生じるのがこの仕組みの欠点といっていいでしょう。
また領収書発行から代金が支払われるまでのことを売掛債権といいます。資金が潤沢な企業であれば商品やサービスに対する代金の支払いが多少遅くなっても問題ありませんが、資金力のない会社にとっては死活問題になります。そのためファクタリングを活用するのです。
ファクタリングの最大のメリットは資金調達が簡単なことです。さらに融資ではないので審査に時間がかからず、最短で1日で資金を手に入れることが出来るのです。また売掛金のとりっぱぐれがないことも魅力的な部分でしょう。
売掛金は信用取引なので買掛金のある企業が倒産すると回収できない恐れがあります。しかしファクタリングを使うことによって債権を回収できないというリスクを回避できます。更に言えば融資ではないので保証人や担保が必要ないこともメリットに含まれるでしょう。
ただし一方で手数料が高い問題点があげられます。ファクタリング側と売掛金を売却する企業の2社間の取引か、そこに売掛先の取引会社を含める3社間で割合が大きく異なりますが、2社間であれば10~30パーセント、3社間だと1~5パーセントになります。これは売掛金を回収できるかのリスクの違いになります。3社間の取引であれば特段企業ローンと比べ手数料が高いと感じませんが、2社間ですと高く感じられるかと思います。
とはいえファクタリングは資金力に不安を覚える経営者の方や事業主の方にとって心強い存在といえます。実際に運用したいとお考えの場合は一度専門家に詳しく話をきいてみるのも良いかと思います。
ファクタリングとは?
若原正勝税理士事務所が提供する基礎知識
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